2011年5月29日日曜日

NHKスペシャル「クジラと生きる」

ブログ開始一発目がこんな話題でいいのか?
というのも、ブログ名の通りあてどなくフワフワ漂うようなブログにしたいという思惑があったからだが。


先日、NHKで捕鯨に関する番組があった。再放送分を録画してみた。
NHKスペシャル「クジラと生きる」
2011年5月22日(日) 午後9時00分~9時49分
2011年5月25日(水) 午前0時15分〜1時04分(再)


内容はNHKでもブログでもホームページでも紹介されているようなので、ここでは番組の感想程度に書いておこう。


このところ、(自称?)環境保護団体のシーシェパードによる調査捕鯨の妨害や映画The coveといった話題が上っていたので、環境保護団体の抗議ってどんなもんか知りたいな、という気持ちで見た。
が、まー衝撃でしたよ。
番組の構成や方針で映像的にいい(=ショッキングとか、見栄えがするとか)部分を集めてあるのだろうとは思うけど、これは抗議活動じゃないな、というのが正直な感想。


いろいろ衝撃的な部分はあったけど、一番気になったのは、捕鯨従事者にたいしてKiller!(人殺し!)やShine!(片言で覚えた「死ね」?)等という言葉を吐きかける場面。


直接的な犯罪の被害者・加害者という関係でもないのに(そういう関係でも良くはないのだろうが)、他人に対してそんな言葉を吐きかけるのは、そもそも人道的にどうなんだ?


「人道的な配慮をしてやる必要もないほど悪人なんだ!」とレッテルを貼りたいのだろうな。でも、こんな態度をとって気持ち悪くないのかな?使命感に燃えてる?達成感に高揚してる?こんな感じで、相手も同じ人間と思うといろいろ疑問がわいてくる訳だ。だけど、もしかしたら相手は捕鯨従事者を対等な人間として見ていないのかもしれない。それならば、このような態度を恥ずかしいとか感じずに、むしろ誇りに思うのかもしれないな、とおもった。(もしくは単純に仕事=金?)


相手を説得するのではなく、実質的に捕鯨を「させない」ことが目的なので、こんなことになるのだろう。



まあ、見ていて「こんな抗議はつらいな」というのが正直な感想。お互いの働きかけ合いの中で着地点を探ろうという姿勢が全くない(そう思わせて譲歩させる作戦かも知らんが)。こういう相手にはやはり「耐える」しかないのかもしれない。番組に出てきた「耐えなあかん」という言葉と態度に対して、何か手助けできないかと感じた。


番組としては、日本における捕鯨の全体像(歴史や文化、現状など)をその中での沿岸捕鯨の位置づけ等を解説してほしかった。「こんな抗議してますよ〜」的な番組に近かった気がする。


取り合えずはクジラを買おう。