2021年6月20日日曜日

木製カトラリーをつくってみた2

 前回つくったスプーンはあまり良くなかった。

 もう少し固い木はないかと家の中を捜すと落ちていた。

 材はホワイトパイン。やっぱりあまり固そうではない。

 作り方は前回と一緒。

  1. 形を書く
  2. 鋸で大きく切り出す。
  3. ナイフで切り出し、荒い(60番)の紙ヤスリで整形
  4. 紙ヤスリで表面処理(120番→400番→800番→1000番→1500番)
  5. アマニ油でオイルフィニッシュ



 で、使用感ですが、またもやダメです。

  • 水分がつくと毛羽立つ
  • 年輪がはっきりしていて綺麗
  • 色が濃い部分は固く、色が薄い部分は柔らかいためか、ヤスリがけで凹凸が生じる
  • 水を通さない塗装をすれば使える?

 その辺に落ちている木材ではなく、ちゃんと選んで調達してこないとダメっぽい。木材博物館というウェブサイトは、用途別に検索できるようになっているので、ここで適した木材を見繕って購入にいけばいいのかも。

2021年6月19日土曜日

木製カトラリーをつくってみた。

 先日、木でつくられたスプーンをもう一度使えないかと手直ししてみた。

 まあまあ、使えるように戻ったので、今度はつくってみたくなるのが人情。まわりに手頃な材料はないかと捜す・・・

 あった。かまぼこ板。食品に使われていた木材なので、衛生面とかは大丈夫だろうが、どんな木材なのか、調べてみた。

 かまぼこ板の多くはホワイトファーと呼ばれる北米産のモミの木が材料らしい。どんな性質の木材かも調べてみたが、あまり固くなく、耐久性も低いらしい。食器には向かないかもとは予想したが、まあ、練習と思ってやってみよう。

 まずは、大まかな形を鉛筆で書く。クラフトナイフで縦に割った。確かに柔らかい木材だ。

 ちなみに使っているナイフは、オルファの刃物。多分購入したのは10年以上(もしかすると20年近く?)前だとおもう上に、替え刃も4〜5年は変えてない。それでもさくさく切れるのは、刃物がいいのか、材が柔いのか。

 しかし、いくら切れるからと全てをナイフで切るのもしんどいので、大まかな切り出しをのこぎりでやってしまう。


 手頃な鋸がなかったので、部屋の中で見つけたものでやってみたら、案外にできた。プラモデル用に買ったやつだからプラ用だと思うんだけど案外いけた。持っているものと同じものは検索に引っかからなかったからモデルチェンジしたのだろう。20年くらい前のものだしな。後継商品ぽいのはあった。


 あとはナイフで切っていき、ヤスリで整える。
 ラインに沿ってナイフで削り、大体の形にできたら、60番の紙ヤスリでガンガン削って、凹凸をなくす。引続き紙ヤスリで表面処理、120番→400番→800番→1000番→1500番。

 最後は、アマニ油でオイルフィニッシュ。もう一つ、アイスやゼリー用のスプーンをつくってみた。


 実際の使用感ですが、ダメです。
  • スプーンは全くダメ。水気に触れたとたん毛羽立ってしまい、口当たりが非常に不快。
  • 材が柔らかいのが原因っぽいので、堅い木材を選べばよいのかも
  • 全く水をはじく塗装をすれば良いのかも・・・水をはじく塗装?・・・ウルシか!?
  • バターナイフの方は、まだ、使える方。
 難しいもんだな。

2021年5月30日日曜日

木製食器の修繕

 ずいぶん昔に購入して使わなくなった木製のスプーンが出てきた。なんで使わなくなったのかというと・・・

修繕する前の木製スプーン

 表面のニス?塗装?(多分ウレタン塗装?)が剥げ、剥げた所はもろくなったり、毛羽立ったりしている。口当たり悪いし、衛生面も安全面も気になる。高いものではなかったので捨ててしまえばいいのだが、何となくもったいない。そこで、ちょっと手直ししてみることにした。
 元々と同じ塗装をするのは、道具や資材の調達や乾燥の手間などがあり、多少面倒な気がしたので、ほかの方法を探した。そこで知ったのがオイルフィニッシュ。木工品の表面処理の方法の一つらしい。普通に食用の油でできるらしいし、油を選べば口に入れるものでも大丈夫らしいので、挑戦してみることにした。

【参考ページ】

 要は、表面に油を塗りこんで乾かせばいいらしい。注意点は、使う油を選ぶこと。乾性油という時間が経つと固まる油を使う必要がある。乾性油で手に入りやすいのは、エゴマ油とアマニ油で、その辺のスーパーに売ってある。今回はアマニ油を選んだ。


 ちなみに、乾性油についてはwikipediaでも見て下さい。

 乾燥するんではなく、分子同士が化学反応で繋がる(重合する)んですね。油絵の絵の具って、その性質を利用しているんですね。知らんかった。
 手順は、
  1. 紙ヤスリで削る。120番→400番→800番→1000番
  2. 端切れ布で油を塗る。(使った布は水に浸して捨てる)
  3. 1〜3日乾かす。
でいいはず。

まずは修繕前のスプーンの背。塗膜が相当剥げている。
修繕前

 修繕過程。ただし厳密なビフォーアフターではありません。異なるスプーンが混じっています。左は修繕前、まん中はヤスリがけをして塗料や痛んだ木地を取り除いた所、右はアマニ油を塗ったあと。
修繕過程。左から、修繕前、ヤスリがけ後、油を塗った後

 修繕過程2。スプーンの柄のところ。やはり左は修繕前、まん中はヤスリがけをして塗料や痛んだ木地を取り除いた所、右はアマニ油を塗ったあと。
左は修繕前、まん中はヤスリがけ後、右は油を塗ったあと。

 まあ、こんなもんか?
上が修繕後、下が修繕前


 さて使った感想。
  • 最初は400番の紙ヤスリまでしかしなかった。手触りはいいが、口当たりが良くなかった。今、服用している薬で口内炎ができやすくなっているので、かなり不快だった。結局1000番までかけた。紙ヤスリの掛け方の巧い下手もあるだろうな。
  • 待ちきれずに硬化時間1日くらいで使ったら、使用後の洗浄で油が落ちた。気長に待とう。
  • 紙ヤスリをかけた後、スプーンの一本が非常に薬品臭かった。防腐剤かなんかしみ込んでいるのか?元がウレタン塗装の製品は、木地が怪しいなんてことがある?
  • 一から自分でつくったら楽しいし、安心かも。

 次は、何をしようかな。