2018年8月20日月曜日

最近読んだ本「ハエトリくんとふしぎな食虫植物のせかい」

 食虫植物をテーマに観察会をすることになったので、食虫植物をテーマにした本を探した。その時に見つけたのがこれ。「ハエトリくんとふしぎな食虫植物のせかい」(作:木谷美咲、絵:ありたかずみ、出版社:VNC/星雲社、2014/8/5)



 本の構成は、前半は絵本、後半は食虫植物についての説明となっている。
 前半の絵本部分は、主人公のハエトリソウが食虫植物の仲間を求めて旅をするお話で、ちょっとドキドキする感じで面白い。
 絵はかなりコンピューターで描いた絵って感じが強く、かつ単調な感じなので、個人的な好みとしてはちょっと頂けない感じ。絵本の世界に入れないというか。コンピューターつかうんならもう少し、こう書き込んで、というかなんというか。
 お話の舞台は日本のようだが、主人公のハエトリソウが出会う野生の食虫植物キャラが、日本に分布していない種をモデルにしているようで、違和感が強く、これも話に入り込めない理由の一つかな。それとも、食虫植物の世界も外来の種が入り込んでいますよ、という啓蒙か・・・
 子どもに読んであげようと思って手に取ったけど、なんかイマイチそんな気にはなれなかった。う〜ん。

 後半は食虫植物についての説明で、植物学的な内容から、園芸的なことまで示されている。自由研究のコーナーもあり、モウセンゴケの葉が巻く実験は分かりやすくてとても良かった。

 このハエトリくんシリーズはもう一冊出ているようだ。こちらは小説?機会があったら読んでみよう。


作者の木谷美咲さんは、植物に関する本をたくさん出されている模様。こちらもチェックしてみよう。

   
 
その他

2018年8月4日土曜日

海中水族館シードーナツへ行ってきた

 夏だし、水族館へ行ってきた。

天草パールセンター内の海中水族館シードーナツへ行った。

 熊本の人なら誰もが知っている施設だと思う。そして、私とおなじくらいの世代なら、かなり評判が悪いとも思う。そのシードーナツについて「最近頑張っている」、「いい感じになってる」という話を、複数のルートから聞いた。天草の海の生物についての学術的な調査も少しずつだが始めているという話も。
 それでは行ってみよう。とはいえ、のんびり家を出たので、シードーナツしか見る時間がない。パールセンターには他にも施設があるんだけどねぇ・・・

 チケットを買って水族館までは歩いていく。途中にハクセンシオマネキがいる。懸命にメスにアピール中。


 シードーナツの名の通りドーナツ型の施設が海中にある。下半分は海中に没していて、その部分に水族館がある。だから海中水族館。覗き窓もあり、海の中の様子を見ることもできる。メジナ、キュウセン、クロダイ、メバルなどが見えた。


内部には、魚はもちろん、スタッフさん手づくりの魚の絵や説明書きがおどる。この絵だけでも楽しい。

お約束の「危険な魚コーナー」。絵も分かりやすい。これらの絵でトレーディングカードでも作れば良いんじゃないかな?

キャプションには英語もあるよ。すげーな。miso soup(味噌汁)がうまいらしい。

味噌汁もそうだけど、生き物を見る時、食べてうまいかというのも大事な情報だよね。めっちゃ力入ってる。良いぞ。たのしい。

 途中から外国の魚が出て来て、何だろうと思ったら、世界各地の魚を地域毎(大陸毎?)に展示していたらしい。ほとんど終わり方に気がついた。


 あ、ピラニアだ。子どもの頃好きだったなぁ。思わず写真撮っちゃった。現在、スマホの待ち受けに使用中。

 ドーナツの地上部にはミニ水族館があり、中〜小型の水槽を並べたコーナーがある。クラゲの展示もあった。コバンザメもいた。
で〜ん!!


 小さな施設だったけど、自分が子どもの頃よりはるかに良い水族館になっていた。みてて楽しかったし。若いスタッフさんもたくさんいたのは良かった。

 ただ、個人的には、もっと熊本の魚類相を紹介する部分が増えて欲しいと思った。熊本の代表的な観光地にある水族館なので、県内・県外問わずお客様に熊本の海や魚やうまいものを知ってもらうことには意義があるし、その役目を担える施設ではないだろうか。(まあ、県内のお客が多いと、そうも言っておられず、珍しいもので集客をしないとマズいなんてのもありそうだけど)

 熊本には大きな水族館はないし、熊本の魚や水中生物を一手に扱う一大教育・研究センターになったら良いのに。

2018年5月26日土曜日

今年もきゃらぶき作った。

 毎年、春に一度は作って食べたいな、という山菜料理がある。それは、フキの佃煮。

 きゃらぶき(伽羅蕗)と呼ぶ料理らしい。フキの茎(正確には葉の柄)を、濃い茶色(伽羅色)に煮あげたもので、ワラビやゼンマイと比べてそんなに手間もかからないので、毎年一回は楽しむようにしている。
 伽羅色ってあんまり聞いたことのない色だけど、日本の伝統色の一つなのだろうか。以下のようなページがあった。

 伽羅色(きゃらいろ)とは?|伝統色のいろは

 きゃらぶきにつかわれる山菜の「蕗(ふき)」には、2種類がある。一つは、いわゆるフキで、今時はスーパー等でも売られている。もう一つは、照葉樹の森林や海岸近くの林などに生育するツワブキ。
 自分が毎年使うのは後者のツワブキの方。こちらは、スーパー等には売られていることは少なく、売られるとしても季節に地方の物産館等に並ぶ程度なので、基本自分で採集してくることになる。

夏緑性のフキと違い、常緑性のツワブキでは、採集時期にも新しい葉、古い葉が入り交じってほこっている。そのため、採集するときは葉を選ぶ必要がある。

葉が開ききっていない「新芽」という感じのものをとればいいんだけれど、それではなかなか効率が悪くなってしまう。そこである程度量が欲しいときは、葉の柄にまだ産毛が残っている程度のものまで採る。あとは、葉の部分は捨てて柄の部分にだけして持ち帰る。

 塩をまぶして板ズリして水洗いすると、表面の産毛は取れてしまう。その後、3cmくらいの長さに手でおりながら皮をむく。一度さっと茹で溢したあと、だし汁でしばらくゆで、柔らかくなったら酒、醤油、砂糖を加えて味付けし、汁気がなくなるまで煮上げると出来上がり。

 

 ことしは、二回作ることができたが、出来上がりの見栄えが全然違う。毎度、調味料目分量だからなぁ・・・


 

2018年5月2日水曜日

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 以前からネット等で見かけて気になっていた本。たまたま立ち寄って本屋で平積みで売ってあったので、これは神様が買えと言ってる、と思って購入してきた。
 
 「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」新井紀子著 東洋経済新報社


 本の表紙には「AI」の文字が目立ち、コンピュータとかプログラム関連の本かなという印象を受ける。しかし、私が気になったのは中ぐらいの文字で書いてある「子どもたち」の方。しかもその語にはやや小さい文字ながら「教科書が読めない」が係っている。教科書を読めないほどの子がいるのか?それはどのくらい?自分の子どもたちと関係がある話なのか?と疑問が湧いた。
 そう、じつはテクノロジー関係の本ではなく、教育関連の本と捉えて手にした。子どもが持ち帰ってくる学習プリントやテスト類、あるいは通信教育講座の結果を見ていると、いろいろな疑問が湧いてくる。

  • この間違いはの理由は何だ
  • どの程度の理解を求めれば良いのか
  • 答えを覚えさせれば良い問題か
  • 原理や理屈をどのレベルで説明すればいいのか etc.

 そんな疑問への答えを見つけ出すヒントがあるかもしれない。そう思って本を読み始めた。

 本の前半は、主にAIについての解説。著者はAI技術の可能性と限界点をはっきりさせることを目的とした「ロボットは東大に入れるか」という人工知能プロジェクトを立ち上げ、AI技術で東大に合格することを目標に設定した「東ロボ君」開発を推進してきた数学者。その豊富な知識と経験に裏付けられるのだろう、理解しやすい文章で、ちまたにあふれているAIに対する誤解や思い込みを取払い、AI(AI技術、および真の意味でのAI)
について解説している。そして、そこを出発点にして、AI技術が発展することでどのような社会の変化があるかを述べている。
 読んでいて自分でもAIについて誤解していた部分があったこともあり、とても楽しく読むことができた。誤解というのは「真の意味でのAI」がいつかそのうちできるだろうと思っていたこと。
 話題が逸れるが、高校生の頃、生物の授業で神経の興奮や伝導・伝達を習ったあと、生物の先生が「思春期の君たちはいろいろ思い悩むこともあるだろうが、それを考える脳は神経の集りなので、その悩みも所詮電気のプラスとナイナスだ。悩みすぎるな。」という旨のことを言われて、衝撃だった覚えがある。
 
 閑話休題

 そんなこんなで、コンピュータが大規模になって、ソフトウェアが複雑化すればそのうち「真の意味のAI」見たいなのが生まれるんじゃ?くらいに思い込んでいた。そこのところをはっきりと否定、説明してくれているので本当に良かった。

 さて、本の後半は「子どもたち」のこと。
 本の前半でAIができること、できないこと(苦手なこと)を示した上で、人の社会、特に職業・仕事がどう変わるか、つまりどんな職業がAIにまかされるか、その結果、人はどのような職業を受け持つことになるのか、という未来予測から始まる。そして、その変化の中で、私たち人間は、AIができない(苦手な)仕事を本当にすることができるのか、という疑問がでてくる。その他にもいろいろ理由はあるようだが、著者は先述の人工知能プロジェクトの成果を基に、基礎的な読解力の調査をおこなう。
 その結果やそこから見えるさまざまな現状や問題点が明らかになってくるさまは、かなり恐ろしく、どうにかしなければという気持ちになってくる。

 さて、それで我が子の勉強にどう関わっていくかのヒントが得られたか。まあ、そこは読んだ人それぞれだろうから、書いてもしょうがないよね。

 読んで良かった。

2018年4月5日木曜日

LaTeX環境復活!!

 家ではmac使っている上に、M●wordとか入れたくないとか思っているので、家での文書作成はLaTeXを使っていた。かといって、そんなに詳しいわけではなく。美文書作成入門の第4版辺りの附属DVDからインストールしてそのまま使っていた程度。ちなみに最新版は[改訂第7版]LaTeX2ε美文書作成入門

 しかし、先日、うっかりブレーカー落としてしまったら、macがうまく起動しなくなり、なんとか復旧したけれどもLaTex環境が全て消えるという大ぽかをやらかした。本の附属DVDから入れればいいかと思ったら、傷がついているのかDVD読めない。ネットからインストールしようとしたらmacOSXのバージョンが低すぎる。ハードが古すぎてOSアップデートできない。と、詰んでしまった。

 うーん、困ったなぁ、と思いながらネットを徘徊していたら、今出ている第7版の附属DVDに入っているバージョンは古いOSでもいけるらしいことが書いてあるのに気づいた。一筋の光明!即購入。前回の購入は4版だから・・・どんだけ古い環境使い続けてたんだ。

 で、さっそくインストールしてみたら、めっちゃ楽。操作も設定するものもすごく減ってる感じ。以前作ったTeX文書も何の問題もなく処理できた。
 万歳、やった!!ありがたや。


2018年3月25日日曜日

フナの甘露煮

 釣りに行った。セイゴ(スズキのこども)狙い。
 遠くにヤマザクラがけぶって見えた。


 釣れない時間が長かった。とても長かった。


 こんなに釣れなくていいのかというくらい釣れなくて、結果はセイゴ1、フナ1。フナはどうしようかと思ったけれど、食べてみようと思って持って帰った。
 なぜ、フナを食べようと思ったのか。

<理由1>:以前読んだ本で、とてもおいしそうだと思った。

「仁淀川漁師秘伝―弥太さん自慢ばなし (BE‐PAL Books) 」
 2000年発行、もう18年も前の本なのか。この中で、子持ちのフナの甘露煮の話が出てて、とてもおいしそうだと思ったから。

 料理をするにあたってもう一度読み返そうと思ったけど、本が見つからない。熊本地震本震で部屋中の本棚がひっくり返った。その後、とりあえず本棚を戻し、本をテキトーにつっこむ作業をしたあと復旧作業をしていないので、今現在どの本がどこにあるのかさっぱり分からない・・・どうにかせんといかんなぁ。

 なにはともあれ、とてもおいしそうなことが書いてあった気がする。特にお腹の卵がおいしいと・・・
 で、折しも季節は春、フナの産卵期。釣り上げたフナはお腹がぽってりとしている。これは千載一遇のチャンスではないだろうか!!

<理由2>:ネットでフナ押しのブログをみた。
 最近、「野食」のページをよく読む。みてて楽しい。やってみたくなる。その中で、フナの話題が出てきた、というかフナを押しまくっていたので気になっていた。

鯉こくならぬ「鮒こく」を作ってみた:筑後川水系のフナを美味しく食べよう①|野食ハンマープライス

フナをシンプルに干して、焼いて食べてみた:筑後川水系のフナを美味しく食べよう②|野食ハンマープライス



 さて、調理。もちろん、子持ちブナの甘露煮。でも、本が見つからずレシピが分からない。まあ、こんな時は感ですよ。

 ネットでフナの料理等を検索すると、どうもフナやコイなどの流通は活魚が前提らしい。死んだらすぐ臭くなると。しかし、活かしておくためのバケツを持ち合わせていなかったのでクーラーボックスで持ち帰った。帰宅して確認すると、幸い(?)まだ生きていたので、えらの部分に包丁を入れ、水を貼ったバケツに入れて血抜き。その後、鱗を採って腹を開いて内蔵を取り出す。とりあえず体表のぬめりがすごい。ケガしそう。そして予想通り、大量の卵を抱えている。
 処理が終わったフナ(卵は腹の中に卵は残している)をガスコンロのグリルで白焼き。

 ある程度焼けて表面に焦げ目がついたら、醤油、砂糖、みりんを合わせた甘辛いたれで煮る。今日は、醤油1、みりん1、水1、砂糖テキトーの割合。うろ覚えの本の内容を思い出すと、どうも長時間とろ火で煮て骨まで食べれるほど柔らかくすると書いてあった気がするけど、それまで待てない。あっさり夕飯の食卓に並ぶ・・・


 感無量です。18年前、食べたいと思った料理が目の前に、しかも材料調達から自力で・・・。

<良かった点>
  • 大きさは20cm強くらいだったけど、結構食べ出がある。体高がある上に、結構身が厚い。
  • 別に臭くない。一度焼いたのがよかったのか?、処理がよかったのか?、素材がよかったのか?
  • 素直においしい。味が良くて濃い。このあと食べたセイゴの塩焼きがかなり淡白に思えた。(こってり醤油味のあとの塩焼きで比べるのに難はあるが。)
  • 卵たくさん。ほんとにたくさん。うれしい。

<いまいちな点、改良点>
  • 噂に聞いたY字の小骨。気にかかる。時間をかけて骨ごと食べれるほどにしたらいいのかも。
  • 鱗が口にかかる。ちゃんと丁寧に下処理しろ、我ながら。
  • 卵が硬い。卵巣の状態(いわゆる筋子や明太子の状態)で煮てるんだから、ぎゅっと硬くなって、中に味が染まないのは当たり前。これも時間をかけて煮ればいいのかも。あるいは火を通す前に包丁でところどころ切れ目を入れておくとか・・・

 結局、いまいちと思った点も、素材にあった調理をすれば良いんじゃないの?というものばかりだし、全体的な判断としては「フナっておいしいじゃん」という感じ。また子持ちが連れたら持って帰りたい。

 ごちそうさまでした。
 


2018年2月1日木曜日

サータアンダギー

沖縄のあげたお菓子、サータアンダギー

時々不意に食べたくなり、作る。太りそーと思いながら。

 揚げ物ってやっぱ魅力的だよね、と思っていたんだけれど、最近、ちょっと食べるとすぐ胃がもたれるようになってきた。まあ、なんだ・・・


 おお、綺麗に割れたな。Good!!

 レシピのサイトを貼っておこうと思ったけど、あれ?つながらない。
 もう一つ、時々覗くサイトを貼っておこう。

ちゅらさんのサーターアンダギー|グレーテルのかまど(NHK)

 この番組のレシピは印刷用PDFが用意してあるので、結構使い勝手がとても良い。