2017年12月3日日曜日

小さなリンゴのコンポート

 何か面白いもの売ってないかなぁ、と立ち寄った果物売り場で、小さなリンゴを見つけた。普段見かけるのは大きなリンゴなので、珍しさも手伝って購入してしまった。「アルプス乙女、250円」と書かれていて、10個ほど入っている。高いのか、安いのか???

 そもそも「アルプス乙女」ってなんだ?品種名か?と検索。

アルプス乙女 | 林檎(林檎/リンゴ)| 果物情報サイト果物ナビ
https://www.kudamononavi.com/zukan/apple/alpsotome

 どうやら品種名のようだ。さて、どうやって食べよう。生食もいいけど、小さくかわいいので、形や大きさを生かしたスイーツにしたいところ。検索してみたところ、焼き林檎かコンポートあたりが良さそう。もうしばらく検索してて、以下のページを見つけた。

Quality of Life by JUNA | 大好きな林檎でコンポート&アイスクリーム
http://sokuwanblog.blog4.fc2.com/blog-entry-331.html

 おお、アイスクリームか。この季節にこたつでアイスクリーム、最高だよね。決めたこれにしよう。レシピは、さらにいくつかのサイトを見て回り、分量については以下のサイトを参考にした。アルプス乙女1個あたり砂糖13グラム、覚えやすい。

アルプス乙女のコンポート
http://souvenir.natural-basket.jp/?eid=6

 要は砂糖水で柔らかくなるまで煮ればいいみたい。尻の部分を少し切り落とし、レモン果汁を加えた砂糖水でぐつぐつ。鍋は琺瑯を使用、その方がいいってどっかに書いてあったから。

 うん簡単だ。できた。

 実だけを容器に入れたあと、シロップを少し煮詰めてから合わせた。ずいぶん色が抜けるんだな。
 
 さて、それではアイスを調達せねば。まーなんかこだわっても良いんだけど、普段食べてるアイスに合わせた方がおいしさが分かるんじゃないかという言い訳と、子供たちが食べ過ぎて風邪引いたりお腹冷やしたりすんのも嫌なので、安くてちょっと少なめな、これ。

 明治エッセルスーパーカップミニ 超バニラ 90ml × 6個
http://catalog-p.meiji.co.jp/products/sweets/icecream/010501/4902705123359.html

 こんな感じになった。スプーンですくって盛れよ、という意見は重々分かるが、めんどい。

 いや〜、コンデジのシーンモードってすごいな。おいしそうなピンク色になった。実際、コンポート自体はかなりおいしい。が、酸味と甘みは控えめなので、アイスに押され気味な感じがあった。砂糖とレモン果汁を増やせばいいのかな?あとシロップの量も増やしたい。アイスにかけるとなると足りない。
 子供たちは、小さい林檎という物珍しさからか、喜んで食べてくれた。アイスの力もあると思うけど。
 もう一回挑戦したいんだけど、出回る時期がかなり短い品種らしくて、もう見ないんだよねぇ。

 ごちそうさまでした。
 


シイの実の炊き込みご飯

 前回、何となく中途半端なシイの実料理をしてしまい、気になっていたのだが、出かけた先で運良く、シイの実を見つけてしまった。

 今回はスダジイ。前回のツブラジイよりは大きいドングリをつける種類なのだが、それにしてもでかいだろ。びっくりした。で、ありがたく拾って帰った。
 今回は煮炊きしたいので、殻をむく必要がある。素手で割ってもいいのだが、さすがに疲れそうなので、工具箱からプライヤーを持ってきて、ペチペチ割って剥いてった。
うむ、地味な作業だ。めんどいし、手間がかかる。その上、結構虫食いも混じっており、歩留まりが悪い。3分の1くらいは捨てる羽目に。
ようやく剥き終わったが、思ったより少なかった。これを白米とともに圧力鍋に入れて炊き上げた。水は米+シイの実と同量で、塩を少し加えた。

一番懸念していた歯触り(硬さ)は、圧力鍋のおかげか柔らかく、ちょっとにちっとした弾力のある感じになっていた。色はドングリが少し茶色くなったかな、匂いはちょっとついてるかな、味はちょっと変わったかなという感じで、特筆するような「おお!、これがドングリのあじか!!」というものがない。風味という点では、ヤマノイモのむかごの方が格段に上。これはスダジイだからだろうか?おいしいといわれるツブラジイで作ったらまた違うのだろうか?
 来年も作るかと問われるとどうだろう。しかし、なんか一品、「毎年この季節には作りたい」という料理のレパートリーが欲しいんだよね。うーん。

 




シイの実クッキー

 秋は実りの季節とは言え、行事・イベントも多く、外出もままならない。
 しかし、午後、ちょっと時間ができたので、子どもを連れて近所の山へシイの実拾いへ。子どもといろんなものを拾いながら山を散策し、ツブラジイとヤマノイモのむかごを収穫できた。
 ヤマノイモのむかごは、定番だが、ご飯に炊き込んだ。非常においしかった。で、ツブラジイの方だが、とりあえず炒って塩をつけて食べることにした。


 大方食べてしまったが、なんだか物足りない。なんか料理した気がしない。しばらく考えたあとで、クッキーにのせる事を思いついた。砕いたナッツ類(アーモンド、クルミなど)をトッピングして焼いたクッキーはよく見るし、うまくいくのではないか、と考えた次第。そこで、簡単なクッキー生地をぐぐり、やってみた。

 まあ、なんかそれらしく・・・食べて見ると、シイの実がとても硬い。他のナッツ類に見られるような、「カリッ」や「コリッ」という様な軽い歯ごたえではない。まだ、あたたかく柔らかいうちは「みしっ」というような弾力が残ったような硬い歯触りで、冷めたあとは「ガリガリ」といった歯ごたえ。う〜ん、この弾力がある感じは、煮炊きする方がいいのかなぁ・・・
 

2017年12月2日土曜日

ひっさしぶりにマンガを買った

 最近、本屋に行く暇も取れず、かといってネットで買うわけでもなく、「本を購入する」という行為から疎遠になっていた。が、何となく時間が取れた時にふらっと本屋にたちよることができて、いくつか本を買うことができた。

そして、本当に久しぶりにマンガを買った。

 マンガは以前から好きだったけど、昔のように週刊誌を買うわけではなく、ネットで無料で読めるものをそれとはなく読んでいた。無料の恩恵に預かりながらも、「無料で公開して商売になるのか」などと、いらぬ心配をしていた。

 が、なんだか、見事にマーケティングにはめられてしまった感じ。ネットで無料公開されていた(とはいえ期間を区切っての公開)マンガを購入してしまった。

 おお、こうしてビジネスが成り立つのか。

 まあ、それはいい。

 分類としては、グルメ×ファンタジーという感じ。マンガの中は「龍」が空に生息し、それを捕獲し商売する事で生計を立てる集団がある世界。読んだ人は誰しも気づくと思うが、捕鯨にずいぶんをヒントを得ているのではないかな?という内容。

 まず、気に入った点の一つ目は、料理がおいしそう。作中、様々な「龍料理」が出てくる。いずれもまず「おいしそう」、そして、ファンタジー内の架空の料理ではなく、現実の料理をもとにつくられているみたい。レシピも「龍の肉」から、鶏・豚・牛、あるいはマトンやカモに変えればつくれそうなものばかりで、かつおいしそうな描写。正直つくりたくなってしまう。

 もう一つの気に入った点は、捕鯨をモチーフにしてるんじゃないかなという点。私個人としては、捕鯨には結構興味がある。とはいえ、ここで正直に捕鯨に対する意見とか書くと、下手すりゃ炎上とかの危険もあるので避ける。ただ、捕鯨の状況を,架空の状況で再現した時、どういう考え方や思想の発展が見られるのか興味がある点ではある。


え?試し読み?そんなサービスあるんだ。


三巻まで出てるようです。

2017年8月29日火曜日

エヴァンゲリオンと日本刀展を見てきた。


 自分にしては珍しく美術館に行ってきたよ。エヴァっていつの頃見てたっけ?学生?
 こんな表示がしてあるので、載せちゃいましょう。blogはSNSじゃない気はするが・・・

 展示の最初は、日本刀の基本講座的な感じでよかった。アニメばっかりの展示かと想像していたが、最初に説明があることで、後半のエヴァンゲリオンとのコラボ?部分が理解しやすくなった。
 時代ごとの刀の大まかな特徴とその特徴を表した刀(新たに打ったもののようだ)が展示してあるのも、興味深かった。戦い方と刀の形を関連づけて説明してあって、大変面白かった.

熊本といえば同田貫、みたいな感じで取りあげてあった。

こんな武器見たことないよ、と思っていたが、自分がアニメで見ていた頃以降、なんかいろんな形態で話が展開していたらしい。その辺の話も興味ぶかく読ませてもらった。

なんか皆着物きて刀構えてる。キャラのイメージで刀を打ったということかな?モノばっかり見ててパネル読んでない。この絵の内、刀は写真のように見えた。なんだか浮いて見えた。

あ、刀身に彫り物してある。というか、欄間みたくなってる。すごいな。

象眼もあった。コレもええな。でも、なぜ破れた扇?

 この他には、ロンギヌスの槍とか大きな人形とか海洋堂のフィギュアとか、あと、原画類等あった。

 原画類などのコーナーは撮影禁止だったのだが、そこでちょっと嫌なことがあった。

 原画類(A4くらいの紙)がタイル状に縦横に整然と並べられていた。上は私が見上げて観覧したので2mくらいの高さからかな?下はかなり床すれすれまで。そして、撮影禁止の札は足下に置いてある。
 その場所で高校生くらいの女性が写真を撮ってしまった。それに気づいたいい年した男性の係員が、「ダメです、ダメです、ここは撮影禁止です。ちゃんと掲示をみて鑑賞しなさい」と結構な勢いで説教した。
 私の感覚では、目の高さにあるものの注意を足下に置いといて、その言い草はない。展示する側の配慮不足としか言いようがない。それを棚に上げて、語気を強めて注意、さらに説教とかありえない。相手は客。注意すべきだが言い方があろう。
 係員の男性からすれば、もう幾度となく注意をしたのかもしれない。その日何十回目かの注意だったのかもしれない、その週では数百回目だったかも、会期中で通算数万回目だったかも。でも、その子にとっては初めて見にきた展示で、いきなり怒られたかもしれない。(もしかしたら常習犯かもしれんが、大概の人は一度注意されれば気にかけるものだろう。)
 イラつく気持ちは重々分かるが、ちょっと違うんじゃないか?その子、もう二度と美術館行かないかもよ。それ、生涯学習を担う博物館の存在意義に明らかに反してるよね。
 その一点で、後味悪くなってしまった。残念。


 









2017年8月25日金曜日

スガイの煮貝

 7月だったか、夏休みにも入ったことだし、とりあえず子どもを磯遊びにでも連れてくか、ということで、干潮時間に海へ。

 現地について子ども達から聞いたんだが、海水浴がしたかったらしい。ごめんよ、岩ゴロゴロの海岸に連れてきて。海水浴無理だわ。生き物捕まえて遊んでくれ。

 ということで生き物採集。といっても、何するでもなく、親らしく何か指示するわけでもなく、めいめいが勝手に動き回っている。で私は見つけました。スガイ。

緑の藻類が貼り付いてるのがスガイ。貝に藻類が共生(寄生?)しているらしい。以前別ブログで紹介した。うまくカモフラージュできてるともいえるが、人間の目には「緑のやつはスガイ」とバレバレ。
 この貝、子どもの頃には親にゆでてもらって食べたりしたので、懐かしさも手伝って食べてみることにした。子どもの頃はただゆでて(塩ゆでだったかも?)出されたものを食べてた記憶があるが、ちょっと料理してみよう。

 ということでまずは洗う。がしゃがしゃ。

 ざっくりと洗ったら鍋に湯を沸かし、沸いたら少し塩を入れてスガイを投入。ちょっと煮る。ゆでたあとはざるに上げ、爪楊枝で身を取り出す。足り出した身は水で洗う。砂噛んでるかなぁと思って。じゃぶじゃぶ。

 洗い終わったら、砂糖、酒、醤油で煮る。調味料を鍋に入れて一煮立ちさせ、剥いた身を投入。ちょっと煮る。ぐつぐつ。濃い味がいいかなと思ったので、ちょっと煮詰める。

 ・・・・・まあ、正直、失敗でしたわ。


  1. まず、洗い方が足りない。巻き貝だしそんなに砂噛んでないだろ、と確認もしなかったのがいかんかった。じゃりじゃりしてる。
  2. 煮詰めすぎ。濃い味にしたかったんだけど、貝の身がガチガチになってしまった。その上、当然ながら砂糖と醤油の味しかせん。

 結論としては、食材への愛や畏敬の念が足りなかったのではないか。猛烈に反省。


2017年8月18日金曜日

キクラゲのお吸い物

 家の前に生えている木の先を、パートナーが指差した。
「あれ、キクラゲじゃない?」


 道の横でもあり、すぐ上に電線も通っているので、毎年派手に刈り込まれる。そのせいか、幹の上の方は枯れているようだ。その辺りに茶色いモコモコしたものが・・・


 おお。キクラゲだね。久しぶりに降った雨の直後、一気にでてきたらしい。ぶにぶにしている。調べたところ、キクラゲと間違えるような毒キノコはないらしいし、以前、山で撮った時のものとも同じようなので、食べることにした。

わー、ブニブニしてる。雨上がりのキノコのためか、妙に瑞々しい・・・まあいいか、と水洗い後、適当に包丁を入れてお吸い物に。


 顆粒の鶏ガラ出汁を入れた湯で一煮立ちさせたあと、ネギの小口切りを入れて、ごま油を一回し。

 食感がなんか寒天みたい。コリコリしない。水吸いすぎてんのかな?などと文句を言いますが、おいしかったです。ごちそうさま。




2017年8月6日日曜日

手づくり緑茶

 庭にお茶の木が一本ある。子どもが下校時に拾ってきたチャノキの種子を植えたら生えてきたもの。完全ほっぽらかしだけど、結構大きくなってきた。

 少し前、春の話だが、いい感じで若葉が展開していたので、緑茶を作ってみることにした。といっても作り方分かんないのでググって参考にする。

Q&A 自宅にお茶の樹があり、一度お茶の葉を手作りしたいと思っているので、作り方を教えて下さい。|公益社団法人静岡県茶業会議所
http://shizuoka-cha.com/index.php/faq/faq05/%E8%87%AA%E5%AE%85%E3%81%AB%E3%81%8A%E8%8C%B6%E3%81%AE%E6%A8%B9%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%80%81%E4%B8%80%E5%BA%A6%E3%81%8A%E8%8C%B6%E3%81%AE%E8%91%89%E3%82%92%E6%89%8B%E4%BD%9C%E3%82%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%A7%E3%80%81%E4%BD%9C%E3%82%8A%E6%96%B9%E3%82%92%E6%95%99%E3%81%88%E3%81%A6%E4%B8%8B%E3%81%95%E3%81%84%E3%80%82/

 蒸したあと、丁寧に炒って、揉んで作るようだ。


 ざるに入れて蒸した茶葉を、クッキングシートをひいたフライパンに入れて炒った。酢してる時の写真は撮り忘れた。
 さて、大まかな手順は、

  1. 極力火を弱くして、素手で混ぜながら炒る。
  2. 熱くなったらクッキングシートを掴んでまな板の上に移動させ、揉む。
  3. クッキングシートを掴んでフライパンに戻し、また炒る。
  4. 1〜3を繰り返し。

としていると下のようになった。


うーん、火が強すぎたのかな?葉がくだけてしまった。

 さて試飲。


 あー、うん、茶色だね。この器、ただのコップじゃね?というのは後の祭り、きちんと急須や湯のみを並べて、Google+映えする写真にすりゃ良かった。
 飲んでみるとホントに緑茶の匂いがする。味も、自分で作ったというバイアスはあろうが甘みがあっておいしい。これは新鮮な驚きだった。チャノキの新芽を使い、曲がりなりにも緑茶の製法で作ったので当たり前といえば当たり前なんだけど、ちょっと感動した。
 普段はお茶っ葉を購入したり、コンビニのペットボトルだったりして味わっているものが、庭の木から自分で作ったものと同じ味や匂いがするっていうのは何気に感動する。いやよかったわ。

 さて、今しがた「普段は」といったが、実は家で緑茶を入れる機会は年に2度しかない。新年と子どもの家庭訪問のときの二回。というわけで、来年度、子供たちの担任になる先生、我が家の手づくり緑茶をお出しする予定です。うまくできるかな?



2017年7月13日木曜日

絵本「さかさまさかまさ」

 絵が綺麗だったので借りてきた。細かく書き込まれており、彩色は濃くはっきりした感じの絵。
 絵って本当に一人一人の好みがちがうから、絵本の選択に大きく影響するんだろうなぁ。自分の場合、絵本を選ぶ際に一番に見るのは絵な気がする。もちろんタイトルで手に取るかどうか判断するんだけど、手に取ったらとりあえず中程を適当に開き好きな絵かどうか見る。ここで見続ける気にならない絵だったら、閉じて戻してしまう。


 さて、絵本の内容。1つの星を神として祀る2つの星が諍いを起こしてしまい、困った困ったというお話。
 へぇ〜と思ったのは絵本の構成で、絵本の中段は神様とされる星が描かれており、ページの下半分に一方の星の様子とその星の人々の目線でストーリーが書かれている。そして、ページの上半分にはもう一方の星のことが下半分と同様の形式で書かれている。読み方は、下半分を読み進めて一方の星の話を知り、読み終わったら本をひっくり返して他方の星の話を読むというもの。二人で上下から同時に読めるよ、みたいな勧め方もあった。
 話は、上下とも「困ってしまった」というところで終わっており、結論は自分で考える形なので、上下どちらから読んでも良い。逆さから見たら違うものに見える「だまし絵」的なものもあり、読んでいて楽しい。巻末には、「探してみよう」みたいなコーナーがあり、かるいミッケ!的な遊び方もできる。
  「困った」と軽めに書いたが、結構シリアスな困り方で重い上、答えがないので、上下をグルグル回る感じになりエンドレス感が漂う。これは読後の充実感が得難いな、という印象。 二人で上下から読めるよ、とあったが、本を読むスピードは人によってちがうので、同時に読み進めるのは意外に面倒だった。あと、小学校低学年までの子では話に興味を持てなかったみたい。まあ、そうかもねぇ。
 結果、読み聞かせ活動にはあまりむかないかな、という印象。自分で読む分には全然良いんだけどね。


2017年7月12日水曜日

絵本「みんな おなじ でも みんな ちがう」

 何気に選んだ本


 内容は、様々な生物の個体ごとの違い(種内変異)を扱った絵本。 見開き一画面で、1つの生物種を取り上げ、複数個体が並べられており、それぞれの個体が他と違う形態や色彩をしている。一つの種類でこれだけ揃えるのは大変だったろうなぁ、としみじみ。 一方、文章は各見開きに「みんな同じ、みんなちがう」とあるのみ。 
 良いなぁと思った点は、身近な生物をあげていることが多く、親しみやすい。唯一、マツタケは身近か、とは思ったが。一見するとみんな同じ見えるが、注目するとみんなちがうと気づく、という絶妙のラインで選んであり、子供に話を振ると乗ってくる。なかなかにおもしろい。
 △というより注意点は、本当に言葉が少ない。読み聞かせで使うとしたら、コミュニケーションを取りながら読む感じになるのだろうか。素直に読むとしたら、サブのものとして良いかも。いろいろな資料を合わせる科学絵本読み聞かせとしても良い感じかも知れない。
  本の内容(絵柄、文章、量)などは低学年向きだが、うまくすると中学年でもOKかも。




2017年7月10日月曜日

絵本「むしこぶみつけた」

科学絵本読み聞かせ用の絵本を図書館で探してて見つけた。
「むしこぶみつけた」新開孝 写真・文


 あれ?、読んだ時の感想のメモが残っていない・・・困った。まあ、思い出す範囲で書いてみよう。

 むしこぶとは、植物にアブラムシや昆虫や他の動物類が寄生することでできるこぶ状等様々な形のもの。「寄生」という言葉だけで多くの人は嫌な顔をする。確かに、自分も寄生虫は基本苦手。しかし、ある生き物がある生き物に寄生をするというのは、実はとても大変なことで、寄生の様子を観察することは生物の生活や相互関係に見られる巧妙さやしたたかさを目の当たりにできる絶好の機会となる。
 そして、植物への寄生が見えやすい形になったむしこぶは、様々な色形をしていて美しいものもたくさんある。そんな魅力的なむしこぶを美しく写真におさめ、紹介しているのがこの絵本。美しい写真は、外観だけでなく内部を写したものもある。写真をめくるだけでも楽しい絵本。
 科学絵本読み聞かせとして、身近なむしこぶを集めてきてみせたら良いのかもしれないが、乾燥させた標本等ではこの絵本の綺麗さに到底勝てない。何か工夫が要るだろうなぁ。



 むしこぶに関する本は他にも
  
 前2つは図鑑。最後の絵本はまだ見たことないなぁ。さがしてみよう。

2017年7月9日日曜日

絵本「くものいえ」

蜘蛛の巣の絵本を図書館で借りてきた。


 クモの巣を中心にクモの生活を紹介している絵本。 クモが巣を張る過程を順を追って説明しているのはいい。なかなか見れないし、チャンスに巡り会っても長々と見ることはあんまりないしね。説明は簡潔で、絵もシンプルで、説明されていることが分かりやすい。破れた巣を修復することも取りあげられていて、なかなか良いなぁと思った。
 ただ、説明されているのは、巣を作って餌を取るところまで。捕まえるところはあるが、食べるところはない。家をテーマにしているのであえてカットしたのかもしれない。あと、何クモだろう。 クモにはあまり詳しくないのも原因だろうけど、絵を見て、「あれかなぁ」という印象が全くなかった。よく目にするクモというのではないのかぁ
 そういえば、クモの巣の標本の取り方が一時期テレビとかででてたような・・・で、検索してみた。


 そうそう、こんなの。クモが一晩かけて作った網を頂戴するのでちょっと気が引けるが、うまく捕れたら綺麗だろうなぁ。こんなのを集めて、読み聞かせた後に見せると盛り上がるかもなぁ。




その他の蜘蛛の巣の本

どれも、面白そう。今度見てみよう。

2017年7月8日土曜日

絵本「まちのコウモリ」

図書館でふと見かけて借りてきた。
表紙の写真がなんか良いし。家のまわりでもコウモリ飛んでるし、ちょうどいいかなぁと。


「まちのコウモリ」の題名通り、内容は町で見かける代表的なコウモリであるアブラコウモリを取りあげたものだった。体の作り、生活環境、食性、天敵 、1日の生活、一年の生活、子育てが分かりやすく、写真とともに解説されていた。
 絵本に載せるくらいだから当たり前ともいえるが、写真は本当にわかりやすい。解説に取りあげられているシーンがしっかりと写ったものだった。解説の方も、平易でわかりやすい文章となっていた。裏表紙には日本のコウモリ8種ほどの顔写真が。同じような大きさ、同じような向き・角度で並べられており、図鑑の様でつい見入ってしまう。
 読み聞かせにも良いんじゃないかという気がするが、息子はコウモリに興味がなかったのかイマイチ集中せず・・・剥製などと合わせて見せると興味を持ってもらえそう。




2017年7月7日金曜日

絵本「石の卵」

 図書館で見つけた、ドラゴンエッグやサンダーエッグなどと呼ばれる石をテーマにした絵本。サンダーエッグとは、外側はただの石なんだけど、割って見ると中に綺麗に結晶した鉱物があるという石のことだそうな。Googleで「サンダーエッグ」とかで検索するといろんな画像がでてくる。本の中を見て見ると、とても綺麗だし、子どもに読んでみようと思って借りてきた。


 図鑑と言って良いほど綺麗な写真が使ってある絵本で、石の素朴な外観やきらびやかな断面が美しい写真で紹介してある。解説も詳しく、石のでき方などかなりわかりやすく説明されている。大きなものは大人や子供などの対比が入っており、どのくらいの大きさかが伝わりやすい。
 一方、少々気になった点もちらほら。ドラゴンエッグの項では、石の生成過程などの話が中心であったが、亀の石、サンダーエッグのあたりから、形や色の珍しさ、面白さに焦点が移り、最終的には、コレクター的な目線の強さが目立つようになったと感じた。
 子どもに読み聞かせていたら、この辺りから飽きてきた感じを醸し出していた。前半で盛り上げられた石そのものに対する関心が、途端に薄らいできた感じだ。テーマからしてしょうがないことではあるが、外国産の石が取り上げられることが多く、コレクター目線を感じさせる一因となっているようだ。
 ただ、実物を用意しての読み聞かせになると、俄然子供たちの食いつきが違ってくるのではないか、という気がする。本やテレビで知るようないわゆる伝聞の情報と、そのものが目の前にあるというのは、印象も感動も全然違う。
 上手に読めば子供たちもよろこぶかも。


2017年7月5日水曜日

スコーンを食べたくなり、作ってみた。

 突然スコーンが食べたくなった。でも、確か、冷やしたバターを使うとか、こねないようにまぜるとか、めんどくさいレシピだった気が・・・
 そこで、「スコーン レシピ 簡単」とかでググってみたら、でてくるもんだなぁ。

超時短スコーン焼けました!~所要時間16分レシピです|科学者ママnickyオフィシャルブログ「科学者ママのお料理ノート」Powered by Ameba
http://ameblo.jp/0319amyy/entry-11534032475.html

 やってみたら、本当に短時間でできた。手際が悪かったから、16分ではできなかったけど、でも18分くらいだったかな。慣れればホントに16分でいけそう。


 本格的なスコーンはそもそも作ったことないから何ともいえないけど、今回できたのは、あまりもちもちふわふわせず、ザクっな感じでスコーンらしかった。シンプルでおいしかった。こんなの食べたかったんですよ。
 さて、子どもウケはどうかなぁ。おいしいと言って食べてくれたけど、ジャムかなんか用意しておくともっとよかったかも。甘いもの苦手の次男には良かったみたいだけど。


2017年7月4日火曜日

絵本「ぼくの鳥の巣絵日記」

自然を扱った絵本で科学絵本読み聞かせに使えるものはないか、と探していた時に見つけた本。

「ぼくの鳥の巣絵日記」作/絵 鈴木まもる


 山に住む「ぼく」の家の周りで見られる野鳥の生態を、繁殖(鳥の巣)に焦点を当て、一年間の移り変わりで紹介している本。
 構成は、見開きでワンシーズンになっており、左のページにぼくの家を中心にして、周囲の風景画。右のページには、鳥がいる場所、大きな絵、解説が載っている。
 絵は美しく、鳥の特徴もよく分かる、よく書き込まれている。 身近な鳥を取り上げているので、季節による自然環境や生き物達の行動の移り変わりを総体的に読み取れる。
 いくつもの種を並行的に取り上げているので、身の回りにたくさんの鳥が生きていることが実感できる気がするが、一方で、種ごとの話が断片的になり、ちょっと煩雑な感じも受ける。読み聞かせする人の腕次第かな。



 作者の鈴木まもるさんは、鳥の絵本をいくつか出している。鳥の巣の本はすごい。





絵本「じめんのしたの小さなむし」

 絵本の読み聞かせのために、いろいろ絵本を物色した。読み聞かせの担当分が終わり、次年度もPTAの図書委員になって読み聞かせしようと思って、ちょくちょく空き時間にネットで検索したり、図書館に行ったりしてたんだけど・・・年度が開けて委員決めの日、じゃんけんに負けて図書委員になれなかった。
 またなる機会もあろうし、備忘録的なエントリーということで。

「じめんのしたの小さなむし」たしろちさと

 子どもなら虫好きだろう、と手に取った本。
カブトムシかなと思っていたのだが、絵を見るとちょっと違う。小さいし。
 この本で取りあげられてるのは、カブトムシの仲間だけどもっと身近で、家の庭や花壇等でも見つけることのできる甲虫の幼虫。
 表紙にあるように絵もきっちり書かれており、お話も幼虫の生活がかいま見れてなかなかに面白い。ちょっと短めなので、意外に早く終わっちゃうかも。
 
 科学絵本読み聞かせとしてはどうだろう。幼虫そのものを持っていくだけで盛り上がりそうだ。


絵本「かやねずみのちゅるり」読み聞かせ

 PTAで絵本読み聞かせをしてから、ひとつやってみたいことを思い出した。以前から面白そうだなと思っていた「科学絵本読み聞かせ」というもの。

 最初のきっかけとなった情報はどこだったか分かんなくなったが、科学絵本読み聞かせを実施した図書館の小さな活動報告の記事だったと思う。その活動報告では、図書館の司書さんが絵本の読み聞かせをして、そのあと学芸員(博物館の専門員)さんが絵本に出て来た自然科学のテーマについてお話をしたり、実際に生き物の観察をしたり、博物館の資料を見せて解説したりという内容だったと思う。

 今、ネットで検索して、雰囲気が分かりそうな情報はこの辺り

このブログ、淡々と更新されているな。時々覗こう。


 実際やるにあたって、PTA活動なのでPTAと学校に不安やお手煩わせがあっても困るので、図書委員の委員長さんと副委員長さんに内容を説明して了解をもらい、担任の先生と時間や内容を打合せして実施に漕ぎ着けた。

 さて、まずは絵本の選定。
白石久美子作 「かやねずみのちゅるり」

 カヤネズミのお母さんが巣を作って子どもを育てる話なんだけど、絵本によく見られる子育て物語、愛情物語ではなく、科学的に分かっているカヤネズミの繁殖生態にもとづいて子育ての様子をしっかり伝える内容。ちょっとはらはらドキドキのストーリーも仕込まれていて、子供たちが親しみやすい話になっている。

 さて、次は子供たちに見せる「モノ」。カヤネズミ関連のものを博物館から借りてきた。
 まずは、ネズミ関連の剥製。



 実物があると分かりやすいからね。それから、巣。




 これでモノ的な準備は完了。あとは2週間かけて絵本を読む練習と、カヤネズミ関連の本も読んで予習をしっかりしたら、本番は頑張って読んで話す。

 実施して気づいたことなどは以下、箇条書きで。
  • 対象は小学4年生と保育園の年長さん、年中さん
  • 結構大荷物を持ち込んだので、それで最初っから子どもの食いつきが良かった。めをひいたのね。
  • 本の物語自体は、子供たちに親しみやすかったらしく、よく聞いて理解してくれたみたい。絵本単体で読み聞かせにも充分な質のものだった。
  • 小4の子は、剥製が本物かどうか、本物ならどうやって手に入れたのか(生き物を殺したかどうか)を気にする子がいた。この辺なかなかむつかしい。
  • ネズミといえばテレビででてくるのは人家に住む種類(ハツカネズミなど)が多いので、野外で草の上に巣を作るカヤネズミは驚きだった様子。

 こう書いていくと、すんなりと計画して実行できたように見えるが、ホントは違う。
 実は、絵本より「モノ」の選定が先だった。カヤネズミをテーマにしたらうまくいくと思ったから。前回おこなった読み聞かせもネズミが主人公だったので、流れ的にもいい感じだし。
 そのお陰で、本の選定に手こずった。図書館で片っ端からカヤネズミの絵本を借りて内容を確認したのだが、イマイチ納得いかない。生物学的に「いや、それ、どうなの?」というのが結構あったため。
 カヤネズミの本は例えばこんなのがあった。これらは物語やお話としては良くって、決して悪い本じゃない。でも「科学絵本読み聞かせ」としておこなうときにはちょっと抵抗があるなぁと。あと、手に入らない。図書館にはいってなかったらほぼアウト。

こちらは、紙芝居なので選ばなかった。あくまで「絵本読み聞かせ」なので。

こちらはとっても良いけど、読み聞かせには長すぎる。ていうかなんだこの値段・・・図書館様々だな。


 で結局えらんだのが今回の絵本(写真再掲)。なんか附近の図書館にはいってなくて、本屋でも扱いなくて、出版元にもなくて、Amazonにもなくて、最終的にネット経由で古本屋から購入したよ。綺麗な本が買えて良かった。

 あと、予習に使ったのはこれらの本。野外で実際に巣を見たりしたことはあったんだけど、やはり、実際に調べた人の本は情報量が違う。一度は読むべし。