自然を扱った絵本で科学絵本読み聞かせに使えるものはないか、と探していた時に見つけた本。
「ぼくの鳥の巣絵日記」作/絵 鈴木まもる
山に住む「ぼく」の家の周りで見られる野鳥の生態を、繁殖(鳥の巣)に焦点を当て、一年間の移り変わりで紹介している本。
構成は、見開きでワンシーズンになっており、左のページにぼくの家を中心にして、周囲の風景画。右のページには、鳥がいる場所、大きな絵、解説が載っている。
絵は美しく、鳥の特徴もよく分かる、よく書き込まれている。
身近な鳥を取り上げているので、季節による自然環境や生き物達の行動の移り変わりを総体的に読み取れる。
いくつもの種を並行的に取り上げているので、身の回りにたくさんの鳥が生きていることが実感できる気がするが、一方で、種ごとの話が断片的になり、ちょっと煩雑な感じも受ける。読み聞かせする人の腕次第かな。
作者の鈴木まもるさんは、鳥の絵本をいくつか出している。鳥の巣の本はすごい。