本の構成は、前半は絵本、後半は食虫植物についての説明となっている。
前半の絵本部分は、主人公のハエトリソウが食虫植物の仲間を求めて旅をするお話で、ちょっとドキドキする感じで面白い。
絵はかなりコンピューターで描いた絵って感じが強く、かつ単調な感じなので、個人的な好みとしてはちょっと頂けない感じ。絵本の世界に入れないというか。コンピューターつかうんならもう少し、こう書き込んで、というかなんというか。
お話の舞台は日本のようだが、主人公のハエトリソウが出会う野生の食虫植物キャラが、日本に分布していない種をモデルにしているようで、違和感が強く、これも話に入り込めない理由の一つかな。それとも、食虫植物の世界も外来の種が入り込んでいますよ、という啓蒙か・・・
子どもに読んであげようと思って手に取ったけど、なんかイマイチそんな気にはなれなかった。う〜ん。
後半は食虫植物についての説明で、植物学的な内容から、園芸的なことまで示されている。自由研究のコーナーもあり、モウセンゴケの葉が巻く実験は分かりやすくてとても良かった。
このハエトリくんシリーズはもう一冊出ているようだ。こちらは小説?機会があったら読んでみよう。
作者の木谷美咲さんは、植物に関する本をたくさん出されている模様。こちらもチェックしてみよう。
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