ずいぶん昔に購入して使わなくなった木製のスプーンが出てきた。なんで使わなくなったのかというと・・・
元々と同じ塗装をするのは、道具や資材の調達や乾燥の手間などがあり、多少面倒な気がしたので、ほかの方法を探した。そこで知ったのがオイルフィニッシュ。木工品の表面処理の方法の一つらしい。普通に食用の油でできるらしいし、油を選べば口に入れるものでも大丈夫らしいので、挑戦してみることにした。
【参考ページ】
- 覚えておきたいオイルフィニッシュの種類いろいろ|モンドのブルース DIY好きのライフスタイル
https://kobayashimond.com/oil-finish-types
要は、表面に油を塗りこんで乾かせばいいらしい。注意点は、使う油を選ぶこと。乾性油という時間が経つと固まる油を使う必要がある。乾性油で手に入りやすいのは、エゴマ油とアマニ油で、その辺のスーパーに売ってある。今回はアマニ油を選んだ。
ちなみに、乾性油についてはwikipediaでも見て下さい。
乾燥するんではなく、分子同士が化学反応で繋がる(重合する)んですね。油絵の絵の具って、その性質を利用しているんですね。知らんかった。
- 乾性油|画材教室 第3室 絵の具の周辺材料・展色材
http://www.artnavi.ne.jp/representation/gazai/a-3-2-1.htm
手順は、
- 紙ヤスリで削る。120番→400番→800番→1000番
- 端切れ布で油を塗る。(使った布は水に浸して捨てる)
- 1〜3日乾かす。
でいいはず。
まずは修繕前のスプーンの背。塗膜が相当剥げている。
修繕過程。ただし厳密なビフォーアフターではありません。異なるスプーンが混じっています。左は修繕前、まん中はヤスリがけをして塗料や痛んだ木地を取り除いた所、右はアマニ油を塗ったあと。
修繕過程2。スプーンの柄のところ。やはり左は修繕前、まん中はヤスリがけをして塗料や痛んだ木地を取り除いた所、右はアマニ油を塗ったあと。
まあ、こんなもんか?
さて使った感想。
- 最初は400番の紙ヤスリまでしかしなかった。手触りはいいが、口当たりが良くなかった。今、服用している薬で口内炎ができやすくなっているので、かなり不快だった。結局1000番までかけた。紙ヤスリの掛け方の巧い下手もあるだろうな。
- 待ちきれずに硬化時間1日くらいで使ったら、使用後の洗浄で油が落ちた。気長に待とう。
- 紙ヤスリをかけた後、スプーンの一本が非常に薬品臭かった。防腐剤かなんかしみ込んでいるのか?元がウレタン塗装の製品は、木地が怪しいなんてことがある?
- 一から自分でつくったら楽しいし、安心かも。
次は、何をしようかな。