2013年12月23日月曜日

保育園で自然観察会

 11月の下旬、次男の通う保育園の園児を対象に、近所の山で自然観察会をしたので簡単な報告を。(ここであげている写真は当日撮影したものではありません。)

 自然観察会は仕事でもやってるし、保育園児対象の観察会も何度かしたことはあるが、息子の前でというのは初めてで、なんとなく変な感じの緊張感。

 私もなかなか時間が取れず、保育園も秋はイベント目白押し、ということで、11月というなんとも寂しい季節の開催となってしまった。私の知識が植物ベースなので、この時期はちょっとつらい。加えて、開催直前に冷え込み、色づいた紅葉・黄葉もはらはらと散る始末・・・

 で、考えたテーマが「におい」。生き物を見ることは多くても、触る、匂う、はあまりないだろうから新鮮かなぁと。まあ、いろいろにおってもらいましょう。

まずはクサギ
まずは果実の色から・・・一枝手に持って見せながら色を聞くと、「あか」、「むらさき」、「あかむらさき」、「ちゃいろ」とさまざま。どうやら星形の萼の色を言っているようなので、まん中の実の色を聞くと「あお」、「むらさき」、「あおむらさき」、「くろ」とこれまたさまざま。おもしろい。
 みんなで「きれいね−」とさんざ言ったあと、葉をちぎって匂いを嗅いでもらう(いぢわる)。みんな「くさい−!!」の絶叫の中、ひとり「ピーナツのにおい!」。みんなでもう一度におうと・・・そんな気がする・・・

 次はサネカズラ
これは、とろとろのスライムができて面白いんだけど、水使って寒いからやめ(大人の身勝手)。色を楽しむ。

 これはハマクサギ
これも強烈な匂い。うけた。

 こちらはカラスザンショウ
 いいにおいの例でだしたんだけど、子供たちはすでに警戒・・・におってくれた子は「さわやか〜」と言ってた。

 その後は、木の実、草の実を見たり拾ったり、クスノキの実の匂いを嗅いだりしながら目的地の展望公園に到着。自由に遊ぶ時間。ドングリ拾ったり、走り回ったり。すると一人の男の子が、大発見をした!!と呼びにきた。動物か植物かも分からないという。手を引っ張られていってみると、なんとこれ


 クチナシ。トゲがあったり、色鮮やかだったりで子供の目には奇怪なものに写ったようだ。さらに中を割って見せると、その色にまたびっくり。「食べ物の色付けに使うんだよ、栗きんとんとか栗の甘露煮とか」といったら、「は?、きんとん?甘露煮?なにそれ?」という顔。食べたことはあっても名前は知らない、というオチか・・・

 あとはドングリコマとか作ってたら、あっという間に帰る時間。「帰る」と聞くなりげんなりとした顔になる子供たち・・・帰りの道中も、あくびはするは歩みは遅いは・・・子供は感情と行動が直結してるんだな、と改めて実感しつつ保育園に戻った。みんな楽しんでくれたかな?

 後日、いろんな葉っぱをにおってみた、と報告してくれた子がいた。こちらが話したことを覚えてくれてたのかと思うと、うれしい。

 反省は・・・多すぎる・・・提示の仕方とか、話しかけ方とか、開催の時期とか・・・普段仕事などで対応する年齢層と少しずれてるので、ちょっと勝手が違った感じ。あと、園の先生ともう少し打合せが必要だったなー。先生は早く公園について遊ぶ時間をたくさんとりたかった様子、こちらはその道中に面白いもんがあるよ、という感じだったので、先生やきもきしてた。ごめんなさい。

 とにもかくにも、無事終了。引率の先生方、ご協力ありがとうございました。保護者のみなさま、ご理解ありがとうございます。そしてなにより、いっしょに楽しんでくれた子供たち、どうもありがとう!