2011年8月4日木曜日

博物館ボランティアの形

ちょっと思案中。


今の職場では、博物資料の整理の一部のお手伝いをボランティアさんにお願いしている。参加してくださる方は、地域のおじさんやおばさんと言った方で、定年退職後の時間をこちらの作業に裂いて頂いている。小さな作業や力仕事なども快く引き受けてくださり、うちの業務としてはとても助かっている。


では、何を思案中なのか。
最近、職場でボランティアの活動についての検討が始まり、私も博物館などの社会教育に関わる場所でのボランティアはどんな形であるべきかな、と考え始めた。


ちょっとネットで調べてみたが、小樽市の小樽市総合博物館のボランティアは良い形ではないのかと思った。
小樽市総合博物館ボランティアのページ。
http://www.city.otaru.hokkaido.jp/simin/sisetu/museum/museum_volunteer.html


このページに、2011年度のボランティアについての概要.pdfというファイルがおいてあり、概要が書いてあって、大変分かりやすい。


そのなかで同感したのが、Q&Aの項目の一部(以下、強調は私
Q:ボランティア活動に参加する利点は?
A:自分のための生涯学習と自己啓発が最大の利点です。さらに、社会活動に貢献しているという充実感を味わうこともできます。活動を通して多くの方々との出会いがあり、入館者の笑顔に迎えられることもあります。
掃除をしてもらう、標本を台紙に貼ってもらう、登録番号シールを貼ってもらう、そんな作業が「自分のための生涯学習と自己啓発」に繋がっているのか?自分で仕事をお願いしておきながら、疑問を持ち始めたワケ。


ただ、ボランティアさんの中には、「そんな作業が良い」という方が結構多いのも事実。そう言われる方は、「それでお役に立てれば」とも言ってくださる。こちらに多少疑問があっても、参加者が活動の意義を認め、参加の意欲をもてる活動であればそれでいいのかな?


ボランティアさんは、こちらの作業を手伝って頂いているけれども、やはり私どものお客様、社会教育の対象者なのではないか、と思う。だから、ただ「お手伝いして終り」ではなく、ボランティアさん自身がお手伝いの中で何かしら発見して楽しんでほしいし、ボランティアさんがいたおかげでこちらの活動がさらに発展する、という相乗効果をえたいと考えるのはムシがよすぎるだろうか?


ということで思案中。