2011年8月24日水曜日

深度合成写真(多焦点画像)に挑戦

twitter上で深度合成写真(多焦点画像)なるものを知った。
昆虫などをアップで撮ると、焦点深度より昆虫の厚みの方がまさるため、どうしてもどこかがボケた写真になる。そこで、別々の場所にピントを合わせたいくつかの写真を合成して、全体にピントがあった写真を作ってしまおうというのが「深度合成写真」または「多焦点画像」というらしい。

最近アリを集めているので、試してみた。
まず撮影装置は実体顕微鏡andデジカメ。どちらも多少古いがそこまで悪いものではない。職場であまり使われず埋もれていた。
普通に撮影したもの
まあ、心配していた通り汚れがひどい。なんだか顕微鏡の内部にホコリが入っている模様。あと、ミクロメーターが入っているんだけど、どこに入っているのか分かんなかった・・・

それはともかく、写真をみてみるとアリの背中にはピントが合っているが、脚とか触覚とか腹部の先とかがピントが合っていない。これをなんとかしようというお話。

で、参考にしたのは以下のページ。
「Image Jを用いた多焦点画像作製」
http://www.frontier.kyoto-u.ac.jp/rc03/omake/focused.html
京都大学再生医科大学瀬原研究室のページ。

使うのは
Image Jという無償配布されているソフトウェア。研究用の画像解析ソフトと言えばいいのかな。あといくつかのプラグイン。これも無償配布のもの。
Image J
http://rsb.info.nih.gov/ij/

画像間の位置補正プラグイン
Turboreg
http://bigwww.epfl.ch/thevenaz/turboreg/
Stackreg
http://bigwww.epfl.ch/thevenaz/stackreg/

深度合成写真のプラグイン
StackFocuser
http://rsb.info.nih.gov/ij/plugins/stack-focuser.html
Extended Depth of Field
http://bigwww.epfl.ch/demo/edf/

やり方は、瀬原研究室さんのページを見て頂くとして。
結果。合成した後、やはり無償のGimp(日本語のページはこちら)で修正したもの。
深度合成したもの。
出来上がりを見て、

  • ゴミがかぶっている部分は、当然ピントがあった画像が得られないので、出来上がりもピンぼけ。==>顕微鏡の掃除
  • 形が悪い。もっとうまく展翅しないと。==>練習
  • もともとの写真をもっと明るく、鮮明に。==>カメラ操作の確認


体全体の毛や皺にピントが合ってていいですよ!
再トライだね