2019年9月22日日曜日

本「森を食べる植物」

別のブログから図書の話題だけこちらに移そうと思ったけど、bloggerってコンテンツごとのエクスポートって無理なのか?

とりあえず1つずつコピペしてみるか・・・

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森を食べる植物――腐生植物の知られざる世界




 ここ数年、腐生植物に出会う機会が何度かあった。マヤランタシロラン、シロシャクジョウ、ホンゴウソウ・・・・・そんなこともあり、少し詳しくなっておきたいなぁという気持ちになっていた折、書店を訪れたらこのような本が!!!さっそく購入した。
 帯の「略奪するから、美しい」というフレーズは、個人的にはあまり好きではないのだが、インパクトはかなりあると感じた。こういう人を引きつける一言を紡ぎ出せるのも、才能と努力と経験と閃きとが必要なんだろうなぁなどと思いつつ、本を開いた。
 著者は東京大学大学院の教授で、専門は発生遺伝学といいながらも、いくつもの腐生植物を新種記載している先生。そんな肩書きを見ると、難しく書いてあるのかと少し身構えてしまうかも知れないが、心配無用。腐生植物の写真は全て美しいカラー写真で、ついつい本をめくってしまうし、腐生植物の魅力を伝えるための本なので、やや専門的なことでも分かりやすく書かれている。
 腐生植物とは、林床等の土壌中の菌類に寄生して生活する植物の総称。生活の仕方が一般的な緑色の植物とはずいぶん違う。そのためか、野外の観察会等で腐生植物についてお話しするとき、ついついむつかしい言葉を交えてしまうなど、失敗してしまう。しかし、この本での解説は結構分かりやすく感じたので、ぜひ今後の参考にさせて頂こう。

 本は大きく4部構成。前2つは、腐生植物基礎講座的な内容で、腐生植物とはどのような生き物か、どんな生き物と関わりながら生活しているか、などが綴られている。3部目は、著者が実際に経験した調査・研究のいきさつの紹介していて、腐生植物の魅力や不思議、腐生植物との出会いの感動などが伝わってくる。
 4部目はなんと「腐生植物の探し方」。腐生植物に出会うためのポイントがまとめられている。そして付録として「腐生植物小図鑑」と題して、代表的な腐生植物を含む科を、すてきな写真とともに解説している。

 最後まで読むと、もう野外に探しに出かけたくなっちゃいます。