別ブログに上げていた本に関するコンテンツを移行したものです。
オリジナルは2011/09/08公開
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ブログの記事で少し紹介した本。「化学生態学」ってちょっと聞き慣れない言葉だと思う。生態学ってちょっと定義が難しいと私は感じているのだが、生き物の行動、生き物同士の相互関係、相互関係で成り立つシステム(生態系)を研究対象とした分野と言う感じだろうか。その「生態学」に、「化学」の視点からアプローチするのが化学生態学、のようだ。
例えば、なぜジャコウアゲハは毒のあるウマノスズクサだけを食草として選ぶのか。その機構は?どんな物質が関与しているか?その物質によって2種の間にどんな関係が結ばれているか?などの謎に、ウマノスズクサの二次代謝産物をターゲットにした生化学的な研究を元に取り組んでいる。
他にも話題はたくさん。私は化学はあんまり興味がなくて今までスルーしてきていたんだが、なかなかこの分野も面白い。読んでみてよかった。ちょっと古い本なので入手しにくいかもしれないが、図書館などで探してみてはいかがかな?