2019年9月22日日曜日

【最近読んだ本】冬虫夏草の謎 

別ブログに上げていた本に関するコンテンツを移行したものです。
オリジナルは2014/04/30公開

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冬虫夏草の謎 盛口満著 丸善出版




 ここ数年、何となく冬虫夏草にであうことがあった。まあ、そこまで頻繁ではないけど。だから、気が向けば探していたけど、よくあることで探すと見つからない。簡単な参考書が欲しいな、なんておもってたら見つけた。

 盛口満さんはいくつもの生き物の関する本を出されている。体験談をベースにした生き物の話は、どれも読みやすい語り口で読者を引き込み、精巧なスケッチで目を奪う。人に生き物の話をする時は、こんな風に語りたいものだと、常々思う。

 私は、もともと菌類は専門ではない上、虫に取り付く菌なんて、ほとんど知識がない(それで野外で探そうとしてたんだから、おかしな話でだ)。それが、この本を読んでみて、いや、良かった。冬虫夏草の基本的なところ、分類や生態、生活史など基本の基本のところが、とても分かりやすく書かれている。本や図鑑で何となく理解していたことが、「は、そうか」と腑に落ちる部分が結構あった。

 今年は冬虫夏草探しか、というほど時間が取れればいいが・・・