2019年9月22日日曜日

本「すぐそこに、カヤネズミ」

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2017/07/31の記事
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 子ども向けの絵本読み聞かせをした。
 ちょっと凝ったものにしたのだが、そのためには予習が必要で選んだ本。



 子ども向けの本のようだったので、最初絵本かとおもっていたら、高学年向きのしっかりとした読み物だった。 著者は、文学部を出て一度就職し、野生動物を守る活動をしたくて理系の大学院に進学してカヤネズミの研究を始めたという異色の経歴を持つ研究者だった。 
 その経歴を反映してか、文体は柔らかく、分かりやすく、とても読みやすい。 小学生を対象にした読み物のためか、理系の内容でありながら縦書きになっている。 カヤネズミに出会った感動から始まり、分かりやすいカヤネズミの基本的な情報の解説があった後、著者の研究進捗に沿った野生動物の保護の話へと進んでいく。 生態学系の研究をほとんどしてこなかった身からすると、生き物の生活の姿(生態)を捉えるためのさまざまな研究上の工夫が、新鮮で面白かった。