別ブログで上げていた本に関するコンテンツを移行したものです。
オリジナルは2012/12/27公開
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職場は博物館ではないが、いつか博物館になるためにがんばっている。なので、状況が変わったり、戦略が変わることも多く、その度にそれまでとは違ったところに力点を置いた仕事を展開することも多い。
そんな数年間の中で、それまで自分が博物館の仕事の魅力と思っていたことが、実は大きな魅力の中の一部分でしか無かったのだな、と感じることが何度もあった。
そんなことを感じている時に見つけた本。四国ミュージアム研究会というところが編纂した本で、博物館の学芸員が自分の仕事を題材に、博物館の魅力、そして学芸員という仕事の魅力を伝えている。
四国ミュージアム研究会が、歴史民俗系の博物館や学芸員を中心しているようで、本の内容も歴史や民俗の博物館、あるいは資料館などとよばれる小さな博物館施設での話が中心。
私は自然系が専門なので、内容全体が目新しく感じ、楽しく読めた。全く知らなかったこと、「うんうん、そうだよね」と共感を持つところ、「そこを面白く感じるんだ」と感心するところ、様々だった。
美術館の取組の話なんかは、かなり興味深く読んだ。私は自分のことを「美術センス無し」と感じて美術館からは遠ざかっているけれど、ちょっと美術館に行ってみようか、という気になった。
あと、博物館の人って何してるの?という方にもおすすめの本かと思う。極端な例だと美術館の監視員を、学芸員と勘違いし「楽な仕事よね」という人もいるようなので(監視員もきついと思うけど・・・)。博物館の中の人が何してるのか、ぜひのぞいてみて下さい。