2019年9月22日日曜日

【最近読んだ本】「鯛のタイ」大西彬

別ブログの本に関するコンテンツを移行したものです。

2017/07/06
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 最近、地元の図書館にちょくちょく通う。でも、本を借りにいくのではない。「リサイクル図書」として頒布されている図書をもらいに行っている。
 頂く際には、数量制限があったり、販売したらいかんという決まりがあったり、ちょっとした文書に署名しないといけないとかあって、ほんのちょっと面倒な感じはあるし、古めの書籍である。しかし、本を頂けるというのは何ともうれしい。なので、ついつい「リサイクル図書コーナー」を覗いてしまう。
 で、この本は、そんなリサイクル図書コーナーから頂いてきた一冊。
「鯛のタイ」とは魚の胸びれあたりにある肩甲骨と烏口骨のこと。マダイの鯛のタイは、マダイのような形をしていて、「鯛の中の鯛」として縁起物のように扱われたようである。
 この本は、この鯛のタイに魅せられた著者が集めた様々な魚の鯛のタイを紹介している。紹介といっても専門的なことはなく、それぞれの魚についての思いや思い出なども綴られており、魚と骨をテーマにしたエッセイ集とも呼べるかもしれない。
 とはいっても、取りあげている魚のほとんどについて、鯛のタイの写真(しかも口絵の鯛のタイの写真はカラー)と魚の姿のスケッチ風の絵が添えられており、どんな魚の話かよくわかり読みやすいし、知っている魚については親しみを持って読める。
 また、著者はお医者さんのようで、本の後の方には人と魚の肩辺りの骨格の話が少し載っていた。これは結構分かりやすくて良かった。
 
 さて、鯛のタイを自分でも取ってみたくなった。で、たまたま、マグロの鎌が魚屋さんに売ってあったので、買ってきてオーブンで焼いて、食べながら取り出してみた。あ、スケール入れとけば良かったんだけど、結構でかい。
 最初は綺麗だったんだけど、ほっといたら茶色くなってしまった。骨格標本を作る人たちが、仕切りに脱脂をしているようだが、こういった変色を防ぐためのようだ。うーん、取り出した時にちゃんとしとくと良かった・・・